研究課題/領域番号 |
12760194
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
本道 栄一 山口大学, 農学部, 助教授 (30271745)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ラット / 精巣 / SKD3 |
研究概要 |
近年、哺乳類精細胞分化における熱ショック蛋白質(HSP)の重要性がクローズアップされ、新たなメンバーがクローニングされるようになった。しかし、その機能のみならず局在すら明らかになっていないものが多い。本研究では、新たにクローニングしたHSPファミリーのひとつであるラットSKD3を用いて、そのmRNAおよびアミノ酸構造及び精巣における局在といった基礎データを収集するとともに、機能の全貌を明らかにし、精子発生の分子機構を明らかにすることを目的とした。 予備実験で行ったmRNAの精巣における局在および作製した抗体を用いたSKD3蛋白質の局在、mRNAの組織特異的発現パターン、腫瘍株化ライディッヒ細胞(LC540)におけるSKD3蛋白質の局在について再調査した。次に、真核細胞発現ベクターにSKD3遺伝子を組み込み、LC540細胞に導入した(電気穿孔法)。導入したLC540細胞におけるSKD3蛋白質の変動をwestern blottingにより解析したところ、発現量は想定されるよりも少なかった。これらの成果については論文報告した。さらにSKD3遺伝子を導入したLC540細胞の形態を光学顕微鏡を用いて観察した。結果、光学顕微鏡の解像レベルでは、遺伝子を導入していないLC540細胞との有意な違いは認められなかった。今年度は、さらに同LC540細胞を用いて、細胞内の各種ステロイド代謝酵素の変動を検討した。結果、SKD3には、ステロイド代謝を制御する作用がないように思われた。SKD3蛋白質のライディッヒ細胞における分布から考えて、SKD3は分子シャペロンとしての作用を強く持つ可能性が考えられた。
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