• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

褐色脂肪細胞における一酸化窒素を介する熱産生調節機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770029
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関旭川医科大学

研究代表者

内海 計  旭川医科大学, 医学部, 助手 (90271759)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード褐色脂肪細胞 / 一酸化窒素合成酵素 / eNOS / 遺伝子発現 / 寒冷暴露 / ノルアドレナリン / ラット / 一酸化窒素 / e-NOS
研究概要

昨年度の研究から,熱産生器官の褐色脂肪組織(BAT)および褐色脂肪細胞自体に発現する主なNO合成酵素は血管内皮型(eNOS)であり,それが熱産生同様,交感神経性に制御される可能性が示唆された.今年度はその制御経路を調べるために薬物投与実験を行い,以下の結果を得た.
1. 交感神経活動を高める寒冷刺激は,ラットBATのeNOS発現を強く刺激した.この反応はnoradrenaline(NA)およびβ3アドレナリン作動薬であるBRL-37344(BRL)の外因性投与によりシミュレートされた.
2. β1とβ2アドレナリン受容体の拮抗薬であるnadololの前投与は,寒冷暴露によるラットBATのeNOS発現増加を抑制しなかった.
3. NAおよびBRLはBAT細片,分離褐色脂肪細胞の熱産生を増大させる.NA, BRLの投与により,上記のin vitro条件下で, eNOSの発現に変化は見られなかった.
4. NAおよびBRLは褐色脂肪細胞においてadenylate cyclase(AC)を活性化し,cAMPの産生を引き起こす.ACを活性化させるForskolinおよび8-bromo cAMPの投与により,分離褐色脂肪細胞におけるeNOSの発現に変化は見られなかった.
動物を用いた実験では, BATのeNOS発現はNAによりβ3アドレナリン受容体を介して調節される可能性が示唆される.しかし, BAT細片あるいは分離褐色脂肪細胞を用いた実験では,アドレナリン作動薬およびセカンドメッセンジャーによるeNOS発現増加の直接効果が得られなかった.従って,上記の作動薬によるeNOSの発現増加は間接的作用あるいはBAT熱産生とは異なる経路を介して調節されている可能性が推測される.この点をより明確にするために,褐色脂肪細胞培養系での解析も併せて行う必要がある.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kikuchi-Utsumi, K., et al.: "Enhanced gene expression of endothelial nitric oxide synthase in brown adipose tissue during cold exposure"American journal of physiology. 282(2). R623-R626 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi