• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

気候・標高・生活習慣が体力に及ぼす影響(ネパール人女性と日本人女性との比較)

研究課題

研究課題/領域番号 12770032
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
研究機関長崎大学

研究代表者

金田 英子  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10253626)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードネパール / 生活時間調査 / 紫外線
研究概要

本研究では、高高度に順化したヒトの体力および発汗能についてどのような特徴が見られるかを追究すると同時に、ネパールと日本で、地理的条件が類似した地域に定住しているヒトたちの生活習慣が、体力や発汗能にどのような影響を及ぼしているかを調査・比較検討することを目的としてきた。しかしながら、平成12年度の報告書にも記したよう、ここ1〜2年ネパールは国情が非常に不安定で、予定していた調査地を変更せざるを得なくなり、カトマンドゥーおよびポカラとした。また、対する日本の方は、長崎とした。それに伴い、調査内容にも若干の変更を余儀なくされたが、そのような経緯を加味して、この2年間の研究を整理すると、以下のとおりである。まず、紫外線(UV-B)の照射量は、ネパール(カトマンドゥーおよびポカラ、以下ネパールとする。)と日本(長崎、以下日本とする。)との間に、今回の調査では有意差は見られなかった。これは測定器具や環境条件にも左右されたと考えられる。しかしながら、手掌部の皮膚接写撮影では、明らかな視覚的違いが認められ、同じ年齢であっても、ネパール人女性のほうが、シワやシミが多く見られた。これは長期にわたり紫外線に暴露されている影響と考えられる。これらが、直接的に発汗能にどのような影響を及ぼすのかについては、より高高度での被検者を対象として、今後の課題としていきたい。次ぎに、生活習慣に関する調査結果であるが、1日の消費エネルギー量は、ネパール人女性と日本人女性との間に有意差は見られなかった。しかし、24時間生活時間調査では、ネパール人女性の方が、日常的な行動(水汲み、炊事、掃除など)にかける時間が多く、生活パターンそのものに大きな違いがあることが認められた。すなわち、単にエネルギー消費量の測定のみならず、文化的背景をも考慮した生活行動の記述が重要であり(「研究発表」参照)、その上で体力に及ぼす影響を検討する必要のあることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 金田英子: "気候および標高差が生活習慣に及ぼす影響(II)"熱帯性感染症対策に影響を及ぼす開発・環境・文化要因. 35-38 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi