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ヘパリン結合性増殖因子ミッドカインが血管内膜肥厚におよぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 12770039
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 薬理学一般
研究機関浜松医科大学

研究代表者

近藤 一直  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90270983)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードミッドカイン / 血管平滑筋 / 細胞遊走 / 血小板由来増殖因子 / Boyden-chamber法 / 細胞内シグナル / 血管内膜肥厚 / 光増感反応
研究概要

我々は増殖因子の一つであるミッドカインが細胞遊走能および血管内膜肥厚に対して及ぼす影響を検討するべく本研究を行った。
血管内膜肥厚は光化学反応による内皮傷害法をミッドカイン欠損マウスに適用して3週間後までに形成される新生内膜の内膜/中膜断面積比を観察したが、本法では野生型との違いを検出することが出来なかった。
In vitro実験としては上記と同じマウスの野生型から採取した血管平滑筋細胞を継代培養し、その遊走能および増殖能を測定した。Boyden-chamber法を用いて血小板由来増殖因子(Platelet-Derived Growth Factor:PDGF)の刺激によって惹起される遊走能を観察したところ、ミッドカインは細胞遊走を増強する効果が認められた。ミッドカイン単独では遊走に影響しなかったことから細胞内シグナルを介した作用が考えられ、PDGF刺激によるシグナルのうち(1)MAPキナーゼ(増殖シグナルと共通)、(2)カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ、(3)Phosphatidyl-inositol 3'キナーゼ、の3つが主要な因子と考えられたことから阻害薬を用いて遊走能の変化を観察したところ、3者ともミッドカインによる遊走増強に関与していると考えられた。一方、ミッドカインはgrowth-curveにより検討した細胞増殖能に対しては何ら影響を及ぼさなかった。
以上の結果は国際血栓止血学会(The International Society on Thrombosis and Haemostasis、2001年7月6〜12日、パリ)において発表され、さらに論文発表するべく現在準備中である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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