研究課題/領域番号 |
12770051
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
原田 直明 福岡大学, 医学部, 助手 (00309915)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 肝障害 / 虚血再灌流障害 / アデノシン / TNF / 単球 / 活性化白血球 / 転写因子 / NF-kB / ATP / 類洞内皮細胞 / 好中球エラスターゼ / 5'-nucleotidase / 活性化好中球 |
研究概要 |
1.ヒト分離単球におけるTNF-α産生およびNF-κBの核内移行に対するプリン系化合物の効果 ヒト単球を分離し、エンドトキシン(LPS)刺激によるTNF-α産生をELISA法を用いて測定した。細胞質および核内のNF-κBのサブユニットであるp65のポリクローナル抗体を用い、ウェスタンブロット法で測定した。アデノシン、YT-146(A2受容体アゴニスト)、およびcAMPの存在下で、TNF-α産生は抑制され、P65の核内移行が抑制された。よって、A2受容体刺激に伴う細胞内cAMP濃度の上昇作用により、NF-κBの核内移行が制御され、TNF-α産生が抑制される可能性が示された。 2.肝虚血再灌流障害におけるプリン系化合物の効果 ウィスター系雄性ラットを用い、肝の中葉と左葉を60分間虚血にし、再灌流後、経時的に血清トランスアミナーゼ活性、肝組織血流量を測定した。肝組織中のTNF-α濃度をELISA法を用いて測定した。さらに、摘出肝における、細胞質および核内のp65を上記と同様の方法で測定した。アデノシン、YT-146(A2受容体アゴニスト)、およびcAMPの投与により、TNF-α産生は抑制され、p65の核内移行が抑制された。よって、A2受容体刺激に伴う肝cAMP濃度の上昇作用により、NF-κBの核内移行が制御され、肝組織でのTNF-α産生が抑制される可能性が示された。
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