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ブタ腎臓上皮細胞の細胞内cAMP濃度を上昇させる新規生理活性ペプチドの解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770068
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 医化学一般
研究機関国立循環器病センター

研究代表者

片渕 剛  国立循環器病センター研究所, 研究機器管理室, 室員 (50300976)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードcAMP / カルトシトニン / CGRP / CTR / CRLR / RAMP / LLC-PK1 / カルシトニン
研究概要

本年度はブタ腎臓上皮細胞由来細胞株LLC-PK_1の細胞内cAMPを上昇させる活性を持つ新規生理活性ペプチド生理作用の検討を行った。まず第一段階としてこの新規生理活性ペプチドの受容体に対する特異性の検討を行った。構造上の類似性等今までに得られた知見より本ペプチドがカルシトニン(CT)もしくはカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の受容体を活性化している事が予測された。これらの受容体は通常の膜7回貫通型受容体と受容体活性修飾蛋白質(RAMP)とのサブユニット構造により形成されていることが知られているため、カルシトニン受容体(CTR)、カルシトニン受容体様受容体(CRLR)及びRAMP1、2、3のcDNAクローニングを行い、哺乳類発現ベクターに連結した後、COS-7細胞に受容体とRAMPを共発現させてペプチド刺激に対するCOS-7細胞内のcAMP産生量を測定した。その結果、本ペプチドはRAMPの有無に関係なくCTRを発現させるとCOS-7細胞のcAMP産生を強く活性化することが観察された。また反対に、CRLRを発現させた場合では何れのRAMPを発現させた場合でもcAMPの産生は活性化されなかった。以上の結果を踏まえ、この新規生理活性ペプチドをカルシトニン受容体刺激ペプチド(CRSP)と命名した。
次に第二段階としてCRSPのin vivoにおける作用の検討を行った。前段階の結果からCRSPは血中カルシウム濃度を調整する活性を持っていると推測されたので、ラットに本ペプチドを静脈内投与して血中カルシウム濃度の変動を調べたところ、カルシトニンと同様に投与後速やかに血中カルシウム濃度が低下することが観察された。また静脈内投与後の血圧変動を調べたところ、CGRPでは一過性の強い血圧低下が見られたのに対し、CRSPでは全く変動が見られなかった。
以上の結果から、CRSPは破骨細胞や腎上皮細胞に発現していることが知られているCTRを刺激して、血中カルシウム濃度の調節に関与していることが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoda, Y.: "Regulation of adrenomedullin secretion from cultured cells"Peptides. 22. 1783-1794 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tomoda: "Cardiac fibroblasts are major production and target cells of adrenomedullin in the heart in vitro."Cardiovascular Res.. 49. 721-730 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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