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肺の組織remodeling及び癌細胞浸潤におけるlaminin5の役割

研究課題

研究課題/領域番号 12770090
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 人体病理学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

河野 尚美  横浜市立大学, 医学部・附属病院, 助手 (40305446)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードLaminin5 / Lnγ2 / NSIP間質性肺炎 / Western blotting / RT-PCR / Lamininγ^2chain / 間質性肺炎 / immunohistochemistory / 再生肺胞上皮
研究概要

1.前年度では、特発性間質性肺炎(UIP, NSIP)症例において、Lamininのγ2鎖,α3鎖,β3鎖の抗体を用いて免疫染色を施行した。その結果より、UIP, NSIPにおける組織再構築の際、上皮細胞の遊走、分化にはLnγ2が深く関わっていると予想された。その際にはLnα3β3γ2のtrimerからγ2鎖が遊離し、再生上皮細胞質内に移動していることが予想された。
2.特発性間質性肺炎(NSIP)3例の凍結材料を用い、Lnγ2鎖のmRNAレベルでの発現の有無をRT-PCRにて検討した。期待した位置にうすいバンドがあるものの、非特異的バンドも多数出現し、陽性コントロールでもバンドはあまり明瞭でなく手技に問題がある可能性もあり評価困難であった。
3.特発性間質性肺炎(NSIP)2例、正常肺組織1例の凍結材料において、Western blottingにてLnγ2の蛋白レベルでの発現を検討した。NSIPでは140kDa,100kDa,80kDaの3本のバンド、正常肺組織では140kDa,100kDaの2本のバンドを認めた。このことより、NSIPではγ2鎖全体がLn5のtrimerより遊離するのではなく、γ2の一部が遊離して上皮細胞の遊走・分化に関与していると考えた。また、正常と思われた肺組織においても、100kDaにバンドが認められた理由として、軽度の炎症があり、バンドとしてとらえられない程度の80kDaのγ2鎖蛋白が存在している可能性を考えた。
4.まとめ:特発性間質性肺炎において、通常は基底膜上でtrimerの形で存在しているLn5のうちγ2鎖の一部が遊離し、上皮細胞内に移動し、細胞の遊走・分化を誘導していると予想される。このような形でLn5は組織の改築に関与していると考察される。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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