研究課題/領域番号 |
12770105
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
青木 直子 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60301983)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | DAP12 / macrophage / M1 cell / differetiation / differentiation |
研究概要 |
DAP12は1998年Lanierらによって発表された新規NKレセプター会合分子である。我々はIL-2依存性CTLL-2とIL-2非依存性増殖を示す変異株との間のサブトラクションでITAMを含む膜蛋白を規定する新規遺伝子を単離していたがこのDAP12配列と同一であった。マウス各臓器におけるタンパクレベルでのDAP12の発現を検討したところ、腹腔マクロファージや、肺、骨髄等、マクロファージを多く含むような臓器にDAP12の強い発現が認められた。マウス骨髄球系細胞株であるM1細胞ではDAP12の発現がほとんど見られないが、LPS等の刺激によりマクロファージへ分化するとDAP12の発現が上昇する。そのためマクロファージへの分化の過程でDAP12のなんらかの関与があると考え、M1細胞にFLAG-DAP12を形質導入しM1細胞の変化を検討した。その結果、DAP12への刺激によりM1細胞のマクロファージ様細胞への劇的な形態変化と、CD86、Mac-1等、種々のマクロファージ表面抗原の発現が認められた。さらにこの時、免疫沈降による検討ではリン酸化DAP12と考えられる17KDaのリン酸化分子の発現が認められた。DAP12のITAM部分のチロシンをフェニルアラニンに変更した変異体ではこのリン酸化DAP12の発現は認められなかった。DAP12のリン酸化がマクロファージ分化への重要な役割を担っていることが示唆される。さらに、LPSを介したアポトーシスがこの変異体では抑制されることがわかった。LPSのレセプターとしてはCD14、Toll Like Receptorなどが報告されているがこれらの受容体シグナルとDAP12を介したシグナルのクロストークが予想される。現在、この変異体を使用しLPS刺激におけるDAP12ITAMモチーフを介したシグナル伝達について更に詳細な検討を加えているところである。
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