研究課題/領域番号 |
12770107
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
村井 稔幸 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20311756)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | CD44 / 癌転移 / モノクローナル抗体 / shedding / コンドロイチン硫酸 / ローリング / ヒアルロン酸 / 血管内皮細胞 |
研究概要 |
癌細胞の転移過程における接着分子CD44の役割の解明を目的として、CD44の新規エピトープおよび新規リガンドの同定とそれらの機能解析を行い、次の成果を得た。 1.CD44の新規エピトープの癌転移における生理的機能 平成12年度において、抗CD44モノクローナル抗体(mAb)IM7刺激によりCD44の癌細胞表面からの解離(shedding)が起こることを見出した。平成13年度においては、その誘導機構および癌転移への関与の解析を行った。その結果、IM7 mAbによるshedding誘導時には、細胞骨格にmembrane ruffling形成の誘導が認められ、そのruffling部位へのCD44の局在化が観察された。さらに、Boyden chamberを用いたin vitroでの細胞浸潤検定において、IM7 mAb刺激により癌細胞の浸潤能が上昇することを明らかにした。これらの知見は、CD44の新規エピトープを介して細胞内に導入されたシグナルが、癌の浸潤・転移に関わることを示唆するものである。この成果を論文として報告するとともに、今後さらに、in vivoにおける癌転移への関与を明らかにする予定である。 2.CD44の新規リガンドの癌転移における役割 平成12年度において、CD44を発現している癌細胞がコンドロイチン硫酸上で口ーリングを起こすことを見出した。平成13年度においては、このCD44のリガンドとして機能するコンドロイチン硫酸を免疫原としてmAbを作製した。現在、これを用いてコンドロイチン硫酸のCD44との結合に関与する構造とそのin vivoでの存在部位の同定を行っている。
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