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バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌特異的表層タンパク質の感染症治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 12770141
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関順天堂大学

研究代表者

馬場 理  順天堂大学, 医学部, 助手 (30317458)

研究分担者 平松 啓一  順天堂大学, 医学部, 教授 (10173262)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード黄色ブドウ球菌 / 薬剤耐性 / MRSA / VRSA / 表層タンパク質 / 細胞壁 / バンコマイシン / 組織接着 / フィブロネクチン
研究概要

バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌株Mu50の表面で高発現するタンパク質を追求した結果、主に2つの特異的表層タンパクを見いだした。そのうちの一つp60Kは、細菌からヒトまでの広範な種に分布する、oligoendopepitidaseの類似タンパク質であることが判明した。一次配列がもっとも似通っているのは、黄色ブドウ球菌の近縁種である、Bacillus subtilisのものであったが、アミノ酸末端のみはB.subtilisのものとは大きく異なり、ヒトの毛嚢細胞でケラチン鎖の伸長に関わる、trichohyalinの一部に類似していた。これは、ブドウ球菌が進化の過程で、ヒトの遺伝子の一部を取り込んだ(horizontal transfer)ことを示唆しており、このことは、黄色ブドウ球菌がヒトの常在菌として共存する為のメカニズムの一端を明らかにする発見である。恐らく、ヒトの免疫システムによって排除されないためにヒト遺伝子の一部を取り込んだと思われるが、今後この可能性について検証しなければならない。さらに、研究代表者が属する研究室で執り行われた、黄色ブドウ球菌全ゲノム配列決定の際に、上記の表層タンパク質の遺伝子配列決定の情報が用いられた。同時に、ヒト或いは他生物種の遺伝子を取り込んだと思われる例が、黄色ブドウ球菌の他の遺伝子でも見いだされた為、その概念は別欄に記載した発表論文中で公表された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] M.Kuroda 他37名: "Whole genome sequencing of meticillin-resistant S. aureus"THE LANCET. 357. 1225-1240 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-03-31   更新日: 2016-04-21  

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