研究課題/領域番号 |
12770151
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安田 二朗 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教授 (10282518)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | レトロウイルス / 出芽 / 宿主因子 / ユビキチンリガーゼ / BUL1 / VSV / Proteasome阻害剤 |
研究概要 |
D型レトロウイルス(M-PMV)の出芽に関わるウイルス側のモチーフとして、以前にPPxY配列を同定したが、本年度は、更に、この配列と相互作用する宿主国子(BUL1)の新規同定に成功した(Yasuda and Hunter,1998、Yasuda et al.,投稿中)。 BUL1は、E3ユビキチンリガーゼ活性を持つNedd4様タンパク質で、WWドメインと呼ばれる領域を介してウイルスGagタンパク質に存在するPPxY配列と相互作用することを明らかにした。BUL1以外にも4種類のNedd4様タンパク質を新たにクローニングしたが、BUL1の過剰発現のみが顕著にM-PMV粒子産生を増加させた。PPxY配列は、レトロウイルス以外にもEbola virus、VSVなど多くのウイルスで保存されていることから、Ebola virusについても、同様の解析を行ったところ、BUL1ではなく、Nedd4がウイルス出芽を促進することがわかった。従って、PPxY配列を出芽モチーフとして持つウイルスは、ウイルス種ごとに出芽時に利用するE3が異なることが示唆された。 更に、WWドメインのみからなるBUL1の欠失型変異体が、dominant-negative変異体としてM-PMV粒子出芽を優位に抑制することも発見した。PPxY配列はHTLV-1やRSVなどのレトロウイルス以外にもEbola virus、VSVなど多くのウイルスに存在し、また、これと相互作用するWWドメインは、Nedd4様タンパク質間で良く保存されていることから、出芽抑制活性を持つ上記のdominant-negative変異体は、幅広いウイルス種に対する抗ウイルス剤としての効果が期待される。
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