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膜蛋白質CD72によるB細胞活性化制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770164
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

安達 貴弘  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (50222625)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードCD72 / SHP-1 / ITIM / B lymphocyte / inhibitory receptor / B.lymphocyte
研究概要

B細胞上に発現する2型膜蛋白質CD72は細胞内領域に抑制性レセプターの特徴であるITIM配列を有し、細胞外領域にはC型レクチン様ドメイン構造を持つ。CD72は抗原刺激に依存して細胞内領域のITIM配列内のチロシン残基がリン酸化を受け、チロシン脱リン酸化酵素であるSHP-1をリクルートして、MAPキナーゼやカルシウムの動員といったB細胞抗原受容体(膜型IgM)を介したシグナルを負に制御する。抗原受容体を再構成させたマウスミエローマ細胞株にCD72を導入して、CD72によるB細胞抗原受容体シグナルの負の制御機構を調べた。抗原刺激によりリン酸化されたCD72にTIMはSHP-1のSH2ドメインを介して会合することを明らかにした。また、CD72にリクルートされたSHP-1はB細胞抗原受容体を介したシグナルに.重要な働きをするIgα/β、Syk、SLP-65/BLNKなどのシグナル分子を脱リン酸化することによってB細胞抗原受容体シグナルを負に制御していることを見出した。さらにCD72を導入した抗原受容体再構成ミエローマ細胞株を用いた免疫沈降実験より、CD72とIgMが直接物理的に会合していることを明らかにした。IgMの細胞外領域と他の膜蛋白質を融合させたキメラ分子を用いた実験より、CD72とIgMの会合にはIgMの細胞外領域が重要であることが示唆された。これらのことよりCD72はB細胞抗原受容体と細胞外領域を介して直接会合することによって、抗原受容体近傍にSHP-1をリクルートし、シグナル分子の脱リン酸かを行い、その結果抗原受容体シグナルが負に制御されることが強く示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Adachi et al.: "SHP-1 requires inhibitory co-receptors to down-modulate B cell antigen recepior-mediated phosphorylation of cellulnr substrates"The Journal of Biological Chemistry. 276・28. 26648-26655 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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