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胚中心B細胞におけるBCL-3およびBCL-3結合蛋白の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770174
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関(財)東京都医学研究機構

研究代表者

渡辺 伸昌  財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (00270687)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードBCL-3 / NF-κB / 転写因子 / 胚中心 / 遺伝子発現 / 慢性リンパ球性白血病 / Bリンパ球
研究概要

BCL-3結合蛋白は1770アミノ酸からなる新規なものであり、N末側にWalker型NTP結合配列を有し、そのNTP結合配列を含む領域は2´-3´cyclic nucleotide phoshodiestraseと、またC末端領域はミスマッチ修復に関与するMutS2ファミリーにみられるSmrドメインと相同性があることが示された。そこで、それぞれの領域を含むリコンビナント分子を作製し、種々の酵素学的活性に関して検討を行った。その結果、NTP結合配列を含む領域はATP加水分解活性を示すと共に、5´-polynucleotide kinase活性をもつことを明かにした。またATP結合活性を欠失した変異体は、BCL-3および転写コアクティベーターp300/CBPとの相互作用か弱くなることが示された。また、Smrドメインは酵母からヒトまで保存されたドメインであり、現在ミスマッチ修復に関与する酵素活性に関して詳細に検討を行っている。以上のことよりこのBCL-3結合蛋白はDNAの修復や組換え反応に関与することが示唆された。また前年度報告したように、BCL-3結合蛋白はp300/CBPとも相互作用すること、また最近p300/CBPが塩基除去修復に必要とされる酵素と機能的相互作用することか報告されたこと等を考えあわせると、BCL-3結合蛋白は転写活性化とDNA修復や組換えとの共役反応における接点となる分子である可能性が考えられた。また、胚中心B細胞の性質をもつヒト培養細胞株であるRamos細胞およびCL-01細胞を用い、BCL-3およびBCL-3結合蛋白が抗体のクラススイッチ組み換えや体細胞超変異等、転写と共役した遺伝子組み換え反応に関与するかどうか検討を行っている。ノックアウトマウス作製に関して、BCL-3結合蛋白遺伝子の破壊ES細胞が得られており、解析の準備を進めている。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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