研究課題/領域番号 |
12770187
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
藺牟田 洋美 山形大学, 医学部, 助手 (60250916)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 地域高齢者 / 介入研究 / 閉じこもり / 回想法 / 縦断的研究 / 自立度 |
研究概要 |
目的:地域高齢者における「閉じこもり」の私達の過去の研究から、「閉じこもり」の要因として心理的要因の重要性が示された。本研究では、それを受けて、地域の「閉じこもり」高齢者に対して、心理的健康状態を改善するために心理療法をメインとする介入プログラムの作成とその実施可能性を検討した。 対象:2001年F県某市A地区在住の70歳以上の全住民(2001年6月1日現在対象者数614人:男性188名、女性426名)のうち、介護保険利用者は除いた人を対象に、会場面接と訪問調査による「閉じこもり」高齢者スクリーニング調査を実施したところ、546名のデータが得られた。特に、訪問調査対象者が253名のうち、「閉じこもり」と判定された人が74名(男性25名、女性49名)であった。さらに、介入研究の除外基準とした痴呆がある人、聴覚に障害がある人を除いた結果、64名が介入研究の対象となった。 介入デザイン:「閉じこもり」と判定された対象者を介入群と対照群との2群に無作為に分け、週1回、計6回(6週間)の集中的な介入を行った。介入の内容は心理療法の一つである回想法と健康情報の提供を組み合わせたものである。 結果および考察:事前調査における介入群と対照群での身体・心理・社会的特徴に大きな違いは認められなかった。介入群のうち、6回全て継続した人は18名だった。継続不能な理由として、特に男性における、拒否が多かった。回想法の実施可能性を検討するため、1回から6回までの回想法を対象者の発言の回数、意欲、表情、雰囲気など8項目から検討したところ、いずれにおいても、回数が増えるほど、対象者のリスポンスが良くなっていることが明らかとなり、「閉じこもり」高齢者に対する本プログラムの実施可能性が示唆された。
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