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慢性関節リウマチの病態及び治療におけるPPAR-γの意義

研究課題

研究課題/領域番号 12770240
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

岡本 完  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10260100)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード慢性関節リウマチ / PPAR-γ / NF-κB / IL-6 / IL-8 / 破骨細胞 / アジュバント関節炎 / 慢性関係リウマチ / GM-CSF
研究概要

慢性関節リウマチ(RA)病変の主体は関節滑膜細胞の増殖とそれに伴う単核球の浸潤にあり、RA関節液中には,これらの細胞からIL-6,IL-8など種々のサイトカインが大量に産生され,慢性炎症の持続およびその拡大と関節軟骨の破壊に寄与している。これらのサイトカインの遺伝子が同定され,その遺伝子発現調節に重要な因子としてNF-κBの関与が明らかになった。一方、Peroxisome-proliferator-activated receptor(PPAR)は、核内レセプタースーパーファミリーの一員として単離され、ヒトでは、α,δ,γのサブタイプがすでに報告されている。PPARγのリガンドであるチアゾリジン誘導体は、最近、HeLa細胞においてNF-κBによる転写活性化を抑制することが示された。本研究では、慢性関節リウマチ(RA)の病態形成におけるPPAR-γの機能を解析し、PPAR-γリガンドによるRAの治療への適応の可能性を検証することを試みた。複数のRA患者滑膜組織から確立した培養滑膜細胞において、PPAR-γのモノクローナル抗体を用いて免疫染色法によってPPAR-γの発現を蛋白レベルで確認した。培養滑膜細胞から炎症のメデイエーターであるサイトカイン(IL-6,IL-8,GM-CSFなど)が産生され、PPAR-γリガンドである、prostaglandins(delta PGJ2,PGJ2,など)やチアゾリジン誘導体(Troglitazone, Pioglitazone, Rosiglitazoneなど)によってその産生が抑制されることを発見した。培養滑膜細胞に細胞障害性を与えるか否かをXTTアッセイを用いて検証し、PPAR-γリガンドが細胞障害性を示さない濃度でサイトカイン産生を抑制することを確認した。RAの病態に関与する破骨細胞の作用をNF-κBを介してPPARγリガンドが末梢血の破骨前駆細胞から破骨細胞への分化を抑制することを確認した。次にRAの動物モデルであるアジュバント関節炎モデルにおいて、PPAR-γリガンド(Pioglitazone)が関節炎の発症を抑制することを関節炎スコア、骨破壊スコア、関節浮腫率、病理学的検討などにて確認した。現在この結果について投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Okamoto H. et al: "Reciprocal modulaur of transcynal actotors between HIV-1 Ta1 and MHC classII transactivanr CIITA"Biochem Biophys. Res. Commua. 279・2. 494-499 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto H. et. al: "Mechanrms by which the HIV-bncodecl Tat protein in incremes the effrciby of truscupnal elongaron by RNA polymeice II"Acta Bidogica Slovenyu. 43. 99-108 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Tochimoto A. et al: "A case of cocurras hemophagoyti gpnlrne corplitar and sysenc sclevoy"リウマチ. 3. 659-664 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto H. et al: "VIPによりリウマチの治療"Bioclinica. (発表予定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto H. et.al: "Inhibition of the RNA-dependent transactiuation varum and replication of human immunodificiency virus type I by a fluoroquinoline"Virology. 272・2. 402-408 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto H. et al: "HIV-I replication is inhibited by a pseudo -substrate peptide that blocks Tat transactivation"Virology. 270・2. 337-344 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Okamoto H.et al.: "Reciprocal modulation of trascriptional activities between HIV-1 Tat and MHC class II transactivator C II TA"Biochom Biophys Res Commun. 279・2. 494-499 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Mori T.et al.: "Aberrant overexpress of 53 BP_2 mRNA in lung cancer cell lines"FEBS Lett.. 465・2. 124-128 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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