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ラット腸管抗原提示細胞の分類と機能、分化に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 12770248
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関弘前大学

研究代表者

石黒 陽  弘前大学, 医学部・附属病院, 助手 (10312498)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード樹状細胞 / TNBS腸炎 / 抗原提示 / 腸管膜リンパ節
研究概要

樹状細胞は抗原提示細胞として重要な役割を果たしていることが知られているが、その局在や起源、機能、炎症時の動態など、十分解明されているとは言い難い。本研究では、haptenとして機能するTrinitro benzene Sulfonic Acid(TNBS)により惹起され、約8週間炎症が持続する腸炎モデルを用い(Morris. G. P. Gastroenterology 1989 ; 96 : 795-803.)、これまでに以下の成績を得ている。
1)樹状細胞は通常lamina propriaに存在するが、マクロファージ系細胞群の中で1-3パーセントである。2)腸管膜リンパ節は2週目で細胞数の増加が認められ、3)TNBS-BSAに対する抗原IL-2産生量は、容量依存性に増加し、抗原提示能が示された。4)炎症時増加する樹状細胞群についてMagnetic BeadsによるNegativeとPositive selectionを行いPCRを施行したところ、positive selection群ではIL-12が、negative selection群ではIL-2,IFN-γの発現が認められている。
このことから、腸管膜リンパ節は腸炎発症における重要なinduction siteであり、樹状細胞が中心的役割を担っていることが示された。この系を用い、hapten化した内在性蛋白および外来抗原での反応をscreeningしたところ、外来抗原を腸管に暴露したにも関わらず、内在抗原にも反応が見られた。一方暴露抗原と同一分子をhapten化せずに用いると反応は抑制された。このことはhapten化された蛋白であれば異なった分子であっても反応が生じることを示している。この知見によりいくつかの報告の解釈が可能となる。
即ち暴露抗原が外来性であるにも関わらず、in vivoで前投与により反応が増強したり、torelanceを誘導することが報告されているが、実際in vitroでも再現することが可能となったことになる。また、このことはTNBS腸炎の発症には交差反応が関与している可能性が示している。さらにこの系を用い、抗原特異的反応を増強する因子を検索した。Cinc-1 peptideはgro/KCのラットのカウンターパートであるが、これを添加することのよりIL-2の産生は増強し、これを中和抗体でBlockすることにより、反応は抑えられる。このことはchemokineがその制御を司ることを意味する。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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