研究課題/領域番号 |
12770253
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
齊藤 佳子 (斉藤 佳子) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教務職員 (50178969)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 肝線維化 / 肝星細胞 / 低分子量G蛋白質 / メチル化 / 低分量G蛋白質 |
研究概要 |
肝臓の線維化に大きく寄与している肝星細胞に注目し、細胞内の蛋白質のメチル化を検討した。ラット肝70%部分切除後の星細胞内で、メチル化される蛋白質を経時的に検討したところ、GTPの添加により増強される、低分子量G蛋白質のメチル化の増加が検出された。免疫沈降法によるその分子種の同定、また、星細胞にかかわる各種分子mRNAについてのRT-PCRによって、再生肝内で実質細胞の増殖に引き続いて星細胞が増殖し、新しい類洞を形成する段階の、突起の伸長、結合組織分解、あるいはコラーゲン合成分泌の過程に、低分子量G蛋白質のCdc42、Ras等のメチル化が関与していることが明らかとなった。 さらに、星細胞の個々の機能とこれらの関与を明らかにするために、低分子量G蛋白質の中でも豊富に存在し、メチル化も強かったCdc42に着目し、ヒト肝間葉系腫瘍由来の培養星細胞株であるLI90を用いて、cdc42のsenseおよびantisense oligo DNAを導入した。その結果、培地内に添加したビタミンAの脂肪滴への貯蔵にCdc42が関与していることが明らかとなった。また、コラーゲンゲル内に両oligo DNAを導入したLI90を播いたところ、樹枝状突起の形成にCdc42のメチル化が関与していることが示された。さらに、collagen IVの分泌を検討したところ、cdc42 antisnse oligo DNAを導入したLI90で培地中に分泌されるcollagen IVの量が増加し、Cdc42がcollagen分泌の調節に関与していることが明らかとなった。 以上の結果より、肝線維化に大きな役割を担っている星細胞内で低分子量G蛋白質中でもCdc42のメチル化が細胞内ビタミンA貯蔵、形態、コラーゲン分泌の調節に関与していることが示され、肝線維化の予防あるいは治療に、星細胞内のCdc42のコントロールがカギになると示唆された。
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