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肝癌におけるTIMPsの役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770255
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

片野 義明  名古屋大学, 大学院・医学研究科, 助手 (50283445)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード肝癌 / TIMOs / TIMP
研究概要

Tissue inhibitor of metalloproteinases(TIMOs)は,癌細胞の浸潤・転移において細胞外マトリックスの分解に中心的役割を果たすと考えられているmatrix metalloproteinases(MMPs)の特異的な阻害剤であり,癌の浸潤・転移には抑制的に機能すると考えられているが,TIMP-1,-2自身は、腫瘍細胞に対して増殖因子としても直接的に作用しうる。
本研究は,新たなTIMPsファミリーであるTIMP-3,-4の肝癌における発現を検討するとともに,肝癌培養細胞におけるTIMPsの細胞内シグナルについて解析した。
肝細胞癌患者から切除された肝癌組織の癌部及ぴ非癌部より全RNAを抽出し,random hexamerを用いて,逆転写酵素によりcDNAを合成した。TIMP-3,-4に特異的なprimerを用いたPCRにより、肝癌組織でのそれぞれの遺伝子の発現レベルを調べたところ,癌部においては,TIMP-3,-4の発現を認めたが,非癌部においては,いずれも発現を認めなかった。
培養液中にrecombinantTlMP-1,-2を添加して肝癌培養細胞を刺激した後,細胞を溶解してSDSポリアクリルアミド電気泳動を行い,抗ホスホチロシン抗体を用いて,ウェスタンプロッティング法にて,チロシンリン酸化蛋白を検出した。recombinantTIMP-1,-2未添加でもチロシンリン酸化蛋白を認めたが,添加することにより,チロシンリン酸化蛋白は有意に増強した。MAPキナーゼの関与が示唆されたが,会合する蛋白については解析中である。
TIMPsは,MMPsの特異的な阻害剤であるが,MMPsと独立して機能しうるため,in vivoにおける役割に関しては,MMPsの他の阻害剤も含めて検討する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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