• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

細胞内蛋白エズリンの癌転移能に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12770263
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関高知医科大学

研究代表者

秋澤 直明  高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (00322280)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードezrin / radixin / moesin / SUIT cell / 転移
研究概要

我々はこれまでに、岩村らの作成したSUIT cell line系(SUIT-2,S2-007,S2-013,S2-020,S2-028,S2-CP9,S2-VP10)を用いてezrinの発現量と転移能との関連を検討し、親株SUIT-2 cellから派生したsublineである高転移株S2-CP9とS2-VP10でのezrinの高発現を報告した。今回、我々は他のERM familyであるradixinとmoesinについて、RT-PCR法、Northern blot法、Western blot法にてその発現を検討した。
まず、moesinの発現については、RT-PCR法ではいずれのsublineにも発現を確認したが、Northern blot法ではS2-020とS2-CP9のみにその発現を確認した。Western blot法ではS2-028、S2-VP10以外のものに、陽性bandを確認した。その発現量については、S2-020とS2-CP9ではSUIT-2,S2-007,S2-013よりも幾分増強しているように思われたが有意ではなかった。
一方、radixinの発現については、RT-PCR法ではいずれのsublineにも発現を確認したが、Northern blot法ではいずれのsublineにも陽性bandを確認できなかった。これにより、このcell line系ではradixinの発現量は少ないことが予想されたが、Western blot法ではS2-028、S2-VP10以外のものに、陽性bandを確認した。その発現量については、有為な差を認めなかった。
以上より、S2-028、S2-VP10ではradixinとmoesinの発現は極めて低下していることが確認された。また、radixinとmoesinの発現量は、ezrinの発現量や癌転移能と相関関保を認めず、radixinとmoesinは癌転移能に関与していないと考えられた。
現在、ezrin cDNAの両端にXho I/Sal Iの認識配列を持たせたcDNAクローンを作成し、これを発現ベクターpSIのクローニングサイトにXho I/Sal Iを用いて挿入し、低転移株であるS2-028へtransfectionしてその発現を観察する実験に取りかかっている最中である。引き続き、同細胞株のヌードマウスへの移植により転移能の変化を検討する予定である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi