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VEGFによる肝星細胞を介した肝類洞血流調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770271
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

稲生 実枝  埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70286037)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードVEGF / 肝星細胞 / 肝類洞血流調節
研究概要

培養し活性化した星細胞にVEGFを添加するとVEGFR-1を介して情報が伝達される。
一方、類洞内皮細胞では、VEGFR-2を介してMAPKを活性化し、情報がコントロールされている。VEGFの作用が両細胞で異なることを考慮すると、活性化星細胞ではVEGFR-1からMAPK以外の伝達系が活性化されていると考えられる。昨年度の研究にて、活性化肝星細胞におけるVEGFを介する細胞内シグナルは、類洞内皮細胞と異なりPKC・MAPK以外の系を介して伝達され得ると報告し、今年度はPI3Kに注目して検討を行った。
活性化星細胞のDNA合成は、FCS添加群では非添加群と比較し高度であったが、VEGFを添加しても変化は見られなかった。そこで、各種PKC、MAPK、PI3K阻害薬を添加すると、何れの場合でも抑制された。
次に細胞内シグナルを観察した。MAPKのリン酸化は、FCS添加群では亢進していた。さらにVEGFを添加するが、変化は認められなかった。また、PKC阻害薬を添加すると抑制したが、PI3K阻害薬では変化しなかった。P13Kのリン酸化は、FCS添加群でVEGFを添加すると亢進した。しかし、PKC、MAPK阻害薬を添加すると、そのリン酸化は抑制され、これらにVEGFを添加しても亢進は見られなかった。
活性化星細胞ではPKC・MAPK系とPI3Kの両経路が活性化しており、これらが増殖に関与すると考えられた。一方、VEGFはMAPKのリン酸化に依存してP13Kのリン酸化を誘導すると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Niimi Y,Mochida S,Matsui A,Inao M,Fujiwara K.: "PKC-and MAPK-independent upregulation of VEGF receptor expressions in human umbilical venous endothelial cells following VEGF stimulation."Hepatology Research. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Funyu J,Mochida S,Inao M,Matsui A,Fujiwara K.: "VEGF can act as vascular permeability factor in the hepatic sinusoids through upregulation of porosity of endothelial cells."J Gastroenterology and Hepatology. (In press). (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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