研究課題/領域番号 |
12770321
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
横手 秀行 和歌山県立医科大学, 付置研究所, 助手 (60316122)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 虚血 / アポトーシス / Bcl-2 / 神経細胞死 |
研究概要 |
我々は、神経培養細胞(P19 cell)を用いて次項に示した手法により、虚血ストレスによりCPP32の活性化を介するアポトーシスが誘導されることを確認しました。その際、代表的アポトーシス抑制因子であるBcl-2の発現量には変化はみられないが、脱リン酸化型Bcl-2が増加することが確認されました。さらにBcl-2タンパクの70番目のセリンはBcl-2のアポトーシス抑制作用を修飾するリン酸化部位とされています。そこで70番目のセリンをアラニンに置換した変異Bcl-2(S70A)を高発現するP19 cell/mutant Bcl-2と、野生型Bcl-2を高発現するP19 cell/wild typeBcl-2のアポトーシス抑制作用を比較したところ、P19 cell/wild type Bcl-2はCPP32の活性化およびアポトーシスを抑制しましたが、P19 cell/S70AはCPP32の活性化もアポトーシスも抑制できませんでした。つまりアポトーシス抑制作用を発揮するためにはBcl-2の70番目セリンのリン酸化が重要であることを見出しました。つまり虚血による神経細胞死にBcl-2が関与して、その制御機構にはBcl-2のリン酸化が深く関与していることが明かとなった。
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