研究課題/領域番号 |
12770329
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
佐々木 貴浩 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60306694)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 脳虚血 / 虚血性細胞障害 / 遅発性神経細胞死 / 免疫抑制剤 |
研究概要 |
本研究では、虚血によって誘導される海馬神経細胞の遅発性神経細胞死と免疫系の活性化に対するFK506およびrapamycinの影響を検討し、その結果から免疫抑制剤の虚血障害に対する治療有用性とそのtherapeutic windowを模索することが目的である。 本年度はラット前脳虚血モデルの組織切片について、(1)抗IL-1β・TNF-α・IL-6抗体を用いた免疫組織化学による各サイトカイン発現の経時的変化と薬剤による影響(2)FK506およびrapamycinの虚血保護作用に対する投与時期の検討を行った。 その結果、(1)前脳虚血により海馬におけるIL-1β・TNF-α・IL-6の発現が誘導されたが、FK506およびrapamycin全身投与によりその発現に変化を認めなかった。(2)rapamycinは虚血保護作用を示さなかった。FK506は虚血開始前21分前、9分前、虚血開始時、虚血後6分の投与において形態学的に海馬神経細胞の遅発性神経細胞死を抑制した。虚血開始12分後および再灌流後の投与では、保護作用を示さなかった。 FK506が虚血開始後の投与によって遅発性神経細胞死を抑制することは、治療法としての有効性を検討する点で重要な結果と考えられる。一方、rapamycinもDNA fragmentationの程度を軽減する可能性があり、その作用の1つに細胞周期制御機能の関与が推測されている。今後は、蛋白量の定量、RNAレベルでの発現の検討を含めて、細胞周期制御の観点からの検討の必要性が考えられる。
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