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血管内皮機能不全に対する遺伝子治療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12770375
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 循環器内科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

筒井 正人  産業医科大学, 医学部, 助教授 (70309962)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードGi蛋白 / 動脈硬化 / 遺伝子治療 / 一酸化窒素 / 血管 / 内皮 / アデノウイルス / ベクター / 遺伝子導入 / 血管内皮
研究概要

1.組換えアデノウイルスベクターの作製
Harvard大学Eva J, Neerから供与されたGiα-2coding region cDNAを、コスミドベクター(pAxCAwt)に組み込んだ。発現の強いGiα-2コスミドベクタークローンを用いて、COS-TPC法によりアデノウイルスゲノムDNAとの相同組換えを行った。制限酵素処理による構造解析では、正しい塩基配列を示した。
2.ベクターによるGiα-2蛋白過剰発現の確認
作製した組換えアデノウイルスベクターを用いてECV304細胞に遺伝子導入を行うと、Giα-2蛋白が時間依存的に過剰発現することをWestern blot解析によって確認した。
3.高力価ベクターの調製
293細胞を用いて高力価ベクターの大量調製を行った。プラーク形成法による最終的なベクターの力価は10^<10>pfu/mlであった。
4.ブタバルーン傷害冠動脈の再生内皮に対するex vivo遺伝子導入
ブタ冠動脈をバルーンで傷害し、4週間後に冠動脈を単離した。血管輪をベクターに30分間暴露させた後、CO_2インキュベーターで培養し、24時間後にorgan chamber装置で等尺性張力を測定した。バルーン傷害冠動脈では対照(非傷害)冠動脈と比較してα_2刺激薬UK14304及びセロトニンによるGi蛋白を介した内皮依存性弛緩反応が選択的に減弱していたが、Giα-2蛋白遺伝子導入を行うと、予備的な結果では、同反応が改善する傾向を示した。現在、NO産生能に及ぼす影響も含めて、さらなる検討を行っている。
以上のように、293細胞を用いた相同組換えにより、Gi蛋白cDNA(Giα-2)を組み込んだアデノウイルスベクターを完成させた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 筒井 正人: "動脈硬化における内皮一酸化窒素産生障害に対するG_i蛋白遺伝子治療"上原記念生命科学財団研究報告集. 第15巻(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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