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ポリコーム遺伝子群による造血系の制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770385
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪大学

研究代表者

太田 秀明  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60322187)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードポリコーム遺伝子 / rae28 / 造血 / 幹細胞 / ポリコーム遺伝子群 / 造血系 / 造血幹細胞
研究概要

ボリコーム遺伝子群は、複合体を形成し、染色体の高次構造を介してHox遺伝子群を中心とした遺伝子発現を負に制御する。われわれはポリコーム遺伝子の一種であるrae28の欠損マウスを用いてrae28の造血への関与について検討してきた。その結果、欠損マウスの胎児肝細胞を用いたコロニーアッセイ、移植実験(competition assay)の結果からrae28は造血の維持に必須であることを明らかにした。今年度はさらにrae28欠損幹細胞をマウスにいったん移植し、さらにこのマウスから骨髄細胞を取りだして移植実験を行なった。その結果よりrae28欠損幹細胞は自己複製能力が1/15に低下していることを明らかにした。このことより造血を維持するための造血幹細胞の機能にrae28は重要な働きをしていることが判明した。さらにその機序を探るため造血初期に作用する各種サイトカインに対する反応性をsingle cytokine colony assayを用いて検討した。その結果調べたすべてのサイトカイン(SCF, IL-3, GM-CSF, FLT3L, IL-7, IL-6, TPO)に対する反応性が極度に低下していることが明らかとなった。他のポリコーム遺伝子欠損細胞ではサイトカインに対する反応性は落ちているものの、サイトカインのシグナル伝達系には異常がないことが明らかにされていることから、現在われわれは細胞周期に関与しているタンパクであるサイクリン、サイクリン依存性キナーゼ、それらのインヒビターなどへのrae28欠損の影響について検討中である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ohta H: "Polycomb group gene rae28 is required for sustaining activity of hematopoietic stem cell"Joumal of Experimental Medicine. 159.6(in press). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] Ohta H: "Lack of the Polycomb-group gene rae28 causes maturation arrest at the early B-cell developmenta1 stage"Experimental Hematology. 29.1. 93-103 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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