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CGH法を用いた乳児神経芽腫における予後に関連した遺伝子異常の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770390
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

家原 知子  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20285266)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード乳児神経芽腫 / CGH法
研究概要

神経芽腫は自然退縮するものから致死的経過をとるものまで、様々な腫瘍動態をしめす。特に乳児神経芽腫では分子遺伝学的に、乳児期以降例とは異なる独自の予後不良あるいは良好因子が存在するのではないか、また、自然退縮するような乳児神経芽腫には分化やアポトーシスに関与する特徴的な染色体異常があるのではないかと考え、乳児例に特徴的な染色体異常の検索を行った。神経芽腫の乳児例35例に対してCGH法を用いて、染色体異常の検索を行った。最も多く見られた染色体異常は17番染色体で、全体の43%に見られた。全17番染色体のgainは23%に、17q gainは20%に、1plossと2p gainがそれぞれ17%に見られた。11q lossと14q lossはそれぞれ6%と3%にしか見られなかった。17q gainはaneuploidに比べてdiploidの症例に多く見られた(P=0.006)。さらに、全17番染色体のgainはdiploidの症例やMYCN増幅のあるような予後不良症例には認められなかった。病理所見で自然退縮像は検索した17例中9例に見られ、これらの自然退縮症例には長腕、短腕の部分的な異常(例えば17q gain,1p loss,2p gain,11q loss,14q loss)は見られなかった。17q染色体には神経芽腫の進展に関する遺伝子が存在する可能性が示唆された。これらの結果は過去に報告されている、年長児神経芽腫例の結果とは、若干異なる結果であり、乳児例の特異性が示された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tomoko Iehara: "Cytogenetic analysis of infantile nueroblastomas by comparative genomic hybridization"Cancer Letter. 178(1). 83-89 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 家原 知子: "乳児神経芽腫における治療の軽減"小児外科. 33巻・11号. 1221-1227 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 浜崎豊, 家原知子: "マススクリーニング発見神経芽腫(乳児神経芽腫)の病理学 Pathology of the infantile neuroblastoma mostly detected by VMA/HVA mass screen"小児がん. 38巻・1号. 26-30 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 家原知子: "乳児神経芽腫の治療に関するグループスタディ"小児外科. 32巻8号. 806-812 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 家原知子: "神経芽腫マス・スクリーニング"京都第二赤十字病院医学雑誌. 21巻. 42-46 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takeo Tanaka,Tonoko.Iehora: "RISK of Unfaromble character Amerg Neuroblastomas Detected Trough Mass Screening"Medical and Pediatric Oncology. 35. 705-707 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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