研究課題/領域番号 |
12770408
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
田中 宗史 東邦大, 医学部, 助手 (20246698)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | l-asparaginase / 急性リンパ性白血病 |
研究概要 |
l-asparaginase投与における血中濃度の検討について症例数を加えることで、以下の様なことが明らかとなった。 隔日投与群と連日投与群での、血中のアスパラギン値は血中trough値に差があるものの、アスパラギンの枯渇効果は、いずれの群でも速やかに出現、連続投与群では、3日間の休薬後の効果は持続、血中濃度が低かった隔日投与群でも、アスパラギンの枯渇は、持続した。隔日投与群で、グルタミンの枯渇効果が出現したが、血中trough値が低かった隔日投与群では、グルタミンの枯渇効果は軽度。隔日投与群と連日投与群でのプロトロンビン時間と、フィブリノーゲン値の推移は両群で差はなく、投与開始7日から14日で50mg/dlのレベルまで減少。PT時間は、隔日投与群が投与期間中徐々に延長する傾向を示しますが、連日投与群では、投与により延長傾向が認められるものの、3日間の休薬後は、一旦回復投与開始とともに再び延長という傾向がみられた。この結果、PT延長は、隔日投与群でより強い傾向がある。線溶系因子のα2-ブラスミンインヒビターと、凝固阻害因子のAT-IIIは、両群とも投与開始後7から14日に低下し、投与終了後も回復が遅れた。 l-asp血中濃度の測定法とアミノ酸測定の問題点 l-asparaginaseの薬理効果を明らかにするうえで、アスパラギン等のアミノ酸の測定は重要である。しかしながら、その測定を困難にしているのは、生理的な状態では細胞から供給されているごくわずかのアスパラギンが検体採集後、血清中にごくわずかに残存するアスパラギナーゼにより加水分解され、測定上枯渇を示す可能性があることである。Asselinら5)は、5-diazo-4-oxo-L-norvaline(DONV)を用いて、l-asparaginase活性を中和させる方法を報告している。その後Donatella6)らは、DONV自身の安定性が悪いことや、HPLC法にて測定する際の問題から、実際の測定に使用することは困難と考え、DONVを用いずにsulphosalicylic acidを加えることにより除蛋白を行うことでl-asparaginasによる加水分解を阻害する方法を利用した測定法を検討している。詳細は省略するが、実際の測定上は、この方法が実際的であると述べている。最近の報告では、このDonatellaらの報告した方法で測定されているものが多い。測定法が困難であれば、血中動態を明らかにすることも困難となるため、この点については今後の検討課題と言える。この点を、明らかにしたうえで、l-asp存在化における培養系の検討を加えていく予定である。
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