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ジアシングリセロールキナーゼの皮膚における局在及び機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770422
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関山形大学

研究代表者

川口 雅一  山形大, 医学部, 助手 (10302291)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードdiacylglycerol kinase (DGK) / protein kinase C (PKC) / シグナル伝達 / 表皮細胞 / 角化 / 毛包
研究概要

diacylglycerol kinase(DGK)は、protein kinase C(PKC)を活性化させるdiacylglycerol(DG)の代謝酵素であり、現在のところ脳などでの組織特異的発現が明らかにされ、数種のアイソタイプが報告されているが、皮膚におけるアイソタイプの発現は全く知られていない。本研究では、皮膚におけるDGKアイソタイプの発現とその局在を明らかにした。ラットの皮膚における各アイソタイプ(DGKI,II,III,IV,V型,ADGK)の発現をNorthern blotting法により解析した結果I,IV、ADGKが発現していた。その局在をin situ hybridization法で検討すると、各アイソザイムのすべてが表皮と毛包に発視が見られた。その発現は表皮よりもむしろ毛包上皮に強い発現が見られ、毛包成長と共に発現量が増していた。さらに表皮でのDGK発現を明らかにするためラット表皮の初代培養細胞を用いて解析した。生後すぐラットの皮膚を剥離し、ディスパーゼ処理し、表皮細胞をKGM培地(低Ca培地)で単層培養した細胞群、その後DMEM+10%血清(高Ca培地)にし、重層させた細胞群の各々からNorthern blotting法により解析した結果、両者ともI,IV、ADGKが発現していたが、低Ca培地ではI型の発現が弱く高Ca培地にすると発現量が増した。IV型では逆に高Ca培地より低Ca培地で発現量が多かった。ADGKでは両者に差は見られなかった。この事は表皮細胞の基底細胞ではIV型の発現が多く、分化して有棘細胞になるとI型が多く発現することを意味する。以上からDGKのアイソタイプが表皮細胞の角化にI型、IV型が各々関与する可能性が示唆された。さらにDGK-I型、IV型は表皮細胞において、増殖や分化にかかわる転写因子などにより遺伝子発現調節されていることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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