研究概要 |
1)本年度はカスパーゼー1マウス及びIL-18トランスジェニックマウスの作成を行った。その中からカスパーゼー1トランスジェニックマウス1系統ならびにIL-18トランスジェニックマウス2系統を確立した。 2)これらマウスの発現型の確認と,経時的な観察を行った。さらに発現型とその免疫学的特徴をサイトカイン産生系を中心に検索した。 3)その結果,これらマウスはIL-1β,IL-18はじめ炎症性サイトカインの産生過剰を示すとともに,ワイルドタイプマウスに比べ,明らかにインターフェロンγ誘導能に優れていることが明らかにすることができた。 4)腫瘍細胞株の移植においてはこれらのマウス系では,再現性良く移植腫瘍細胞株の生着することが困難なため,その条件設定を進行中である。 5)遺伝子治療に用いるサイトカイン遺伝子の選択ならびにベクターの皮膚内への導入効率についてはnaked DNA injection法については既に報告したが,目的とする導入遺伝子の長時間の発現方法に関しては条件の設定中である。 6)カスパーゼー1トランスジェニックマウス1系統の免疫学的検索結果を報告した。
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