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メラノサイトの増殖・分化におけるWntシグナル伝達の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12770453
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

戸田 淳  自治医科大学, 医学部, 助手 (30276117)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード悪性黒色腫 / 転移 / 細胞運動 / 遺伝子発現 / 転写因子 / Wntシグナル / 転移能 / 運動能 / LEF-1 / Wnt / beta-catenin
研究概要

Wnt/beta-cateninシグナル伝達経路は、体軸形成や中枢神経系の発達,四肢の形成など発生や形態形成に重要な役割を果たす一方で、転写制御因子TCF/LEFを介して標的遣伝子を活性化し、大腸癌や悪性黒色腫の発症に関係することが明らかにされている。昨年、我々は転写因子LEF-1の構成的遺伝子発現が悪性黒色腫の転移・細胞運動能に関わることを示した。Wnt/beta-cateninシグナル伝達経路の活性化において、beta-catenin遺伝子の活性型変異が重要視されてきたが、我々が検索を行った細胞株にはbeta-catenin遺伝子の変異は検出されず、beta-catenin遺伝子の活性型変異が悪性黒色腫の進展に関与する可能性は低いものと考えた。しかしながら、活性化されたbeta-cateninが核移行を示していることから、beta-cateninを安定化させるシグナル伝達経路が存在することが示唆された。Wntの受容体であるfrizzledファミリーの遺伝子発現を解析した結果、frizzled 3 の発現が高運動能を有する悪性黒色腫細胞株で高いことが判明した。frizzled 3 は Wnt 1の受容体であり、神経提の発生に重要な役割を果たすことから、悪性黒色腫(色素細胞)の運動能はこれと同じ起源に由来する神経提の発生過程を模倣していることが想像される。さらに細胞運動能に着目し、羅列的に遺伝子発現を解析するため、cDNA micro array法を用いて約6800の遺伝子を解析した結果、ほぼ細胞運動能と転移能が正の相関性を示した。特に、遺伝子発現パターンの比較から細胞周期関連タンパク質の発現が細胞運動能とよく相関したことから、細胞増殖と細胞運動能について改めて検討する必要がある。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Murakami, T., et al.: "Constitutive activation of Wnt/β-catenin signaling pathway in migration-active melanoma cells : Role of LEF-1 in melanoma with increased metastatic potential"Biochemical and Biophysical Research Communications. 288. 8-15 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 戸田淳: "皮膚-診断基準と治療の基本、最新の進歩"小児科診療. 52. 213-220 (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 村上孝: "成人発症のSpitz母斑"皮膚科の臨床. 43・2. 334-335 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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