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二重標識法による動物腫瘍の放射線照射後の増殖動能の解析とヒトへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 12770473
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関東北大学

研究代表者

赤井澤 隆  東北大, 加齢医学研究所, 助手 (60302220)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード二重標識法 / Tpot / 分割照射 / マウス線維肉腫FSa-II
研究概要

ブロモデオキシウリジンに対するモノクローナル抗体による免疫染色と^3Hチミジンのオートラジオグラフィーを組み合わせた二重標識法により腫瘍内のポテンシャル倍加時間(Tpot)の測定し、Tpotを指標として放射線分割照射中の腫瘍の細胞増殖動態を検討した。
マウスの自然発生線維肉腫FSa-IIをマウス後足皮下に移植し直径6-7mmになった時点で1日1回6Gyの照射を10日間施行し、照射開始直前、5回照射の24時間後、10回照射の24時間後で腫瘍内複数領域の血管周囲のTpotを測定した。
非照射の照射開始直前の腫瘍のTpotの中央値は39.3時間で分布のばらつきは小さかった。6Gy5日間照射後のTpotの中央値は72.0時間と延長し、ばらつきの大きい分布となったが照射開始直前の腫瘍と同等のTpotの短縮した領域も存在していた。6Gy10日間照射後のTpotの中央値は33.8時間と短縮し、照射開始直前の腫瘍よりもTpotの短縮した領域が増加した。
以上の結果から本二重標識法により、腫瘍内の不均一性を考慮した細胞増殖動態を把握できると思われた。また分割照射中、割合は異なるが照射開始直前の腫瘍と同等の短いTpotを示す領域は常に存在すると思われた。10回照射後に照射開始直前の腫瘍よりもTpotの短縮した領域の割合が増加したことは加速再増殖を表すと思われる。この方法により1個の腫瘍の平均値としてのTpotでは見えない情報を捉えられる可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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