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造血器腫瘍におけるHM1.24蛋白の発現機構の解明と抗体療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770564
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

尾崎 修治  徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (90314872)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード造血器腫瘍 / モノクローナル抗体 / 免疫療法
研究概要

造血器腫瘍細胞に発現するHM1.24抗原は抗体療法の標的分子として機能する。本抗体療法の治療効果を高める目的で,まず骨髄腫細胞におけるHM1.24抗原の発現調節機構について検討した。骨髄腫細胞株U266を用い,HM1.24遺伝子の発現に関わるプロモーター領域を転写開始点上流-2Kbpまでクローニングしたところ,-151から-77bpの領域にinterferon-stimulated response element(ISRE)やinterferon-γ activated site(GAS), STAT3などの転写因子結合部位が存在していた。また,転写開始点-151bpまたは-77bpを組み込んだプラスミドのルシフェラーゼアッセイの結果,これらの転写因子結合部位がHM1.24の発現に重要であることが明らかとなった。この結果より,インターフェロンやインターロイキンなどのサイトカインがHM1.24抗原の発現に関与している可能性が考えられた。次に,各種サイトカインによるHM1.24抗原の発現誘導作用をフローサイトメトリーを用いて調べたところ,骨髄腫細胞株U266において,インターフェロン-αやインターフェロン-γの刺激が用量依存性にHM1.24抗原の発現を増強させることを見いだした。実際の造血器腫瘍患者の腫瘍細胞におけるHM1.24発現を検討したところ,骨髄腫以外の急性白血病やリンパ腫においても,インターフェロン-αの刺激で腫瘍細胞のHM1.24発現が高まり,さらに抗HM1.24抗体の抗腫瘍効果も増強されることがあきらかとなった。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 尾崎修治: "多発性骨髄腫に対する抗体療法"臨床免疫. 36巻5号. 777-783 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎修治: "ヒト型化抗HM1.24抗体(AHM)"血液・免疫・腫瘍. 6巻3号. 277-282 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎修治: "治療の現状と問題点:新しい分子標的療法の開発"臨床血液. 41巻5号. 421-425 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 尾崎修治: "多発性骨髄腫のモノクローナル抗体療法"血液・腫瘍科. 41巻2号. 128-133 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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