研究課題/領域番号 |
12770580
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
植木 嘉衛 群馬大学, 医学部, 助手 (20272239)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | オステオポンチン / 慢性腎炎 / トロンビン / CAKβ |
研究概要 |
オステオポンチン分子は正常人組織においては尿細管、集合菅に発現している。また尿中に高濃度に排泄されることが知られている。尿中オステオポンチン分子について、その排泄量、分子量について検討した。慢性腎炎患者のIgA腎症患者において特異的にその排泄量が低下していること、この排泄量低下が蛋白分解の結果であることを証明しAm J Kidney Disに報告した。また、IgA腎症患者に対するステロイド療法の有効性についてClin Nephrolに報告した。 オステオポンチン分子はインテグリンとの結合能をもち、マクロファージの遊走、細胞接着などに関与していることが知られている。細胞接着に関与する情報伝達分子として近年注目されているCell Adhesion Kinaseβ(CAKβ)の腎炎発症における意義についても検討した。マクロファージの関与する慢性腎炎として半月体形成性腎炎があるが、この発症過程においてCAKβの関与を検討した。先の報告でオステオポンチン分子が半月体形成性腎炎の半月体部分に過剰発現することが示されており、この腎炎モデル及びヒト慢性腎炎患者におけるCAKβの発現について解析した。CAKβ分子はオステオポンチン分子同様、半月体形成性腎炎の半月体部分に過剰発現していることが示された。また、半月体はその時間経過に伴い細胞性半月体から、繊維性半月体に移行するがCAKβ分子の発現はより細胞性半月体に強いことも示され、これらの結果をAm J Kidney Disに報告した。
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