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糖尿病性腎症の成因におけるマクロファージの役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770582
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関岡山大学

研究代表者

松田 充浩  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (20314669)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード糖尿病性腎症 / マクロファージ / 接着分子 / ICAM-1
研究概要

研究の目的
糖尿病性腎症の成因にマクロファージがどのように関与しているかを解明する。
実験の概略
平成12年度にはICAM-1 Knockout(KO) mouseに糖尿病を作製した実験により、糖尿病性腎症早期の病態形成とその後の進展にマクロファージが強く関与していることを示した。早期糖尿病性腎症では糸球体過剰濾過が存在し、腎症の病態形成に強く関与している。本年度は、この糸球体過剰濾過にマクロファージがどの程度影響しているのかを検討するため、ICAM-1 KO mouseに糸球体過剰濾過モデルである5/6腎摘出モデルを作製した。
実験結果
5/6腎摘出後6ヶ月において、wild typeマウスの糸球体では、マクロファージの浸潤とともに著明な糸球体肥大とメサンギウム基質の増加が認められたが、KOマウスではマクロファージの浸潤は著明に少なく、糸球体肥大とメサンギウム基質の増加が有意に抑制された。したがって5/6腎摘出マウスにおいて、マクロファージが糸球体肥大とメサンギウム基質の増加に関与することが示された。以上の結果より、早期糖尿病性腎症における病態形成のひとつの機序として、糸球体過剰濾過とマクロファージの相互作用が関与していることが示唆された。しかし糖尿病性腎症においてマクロファージは糸球体過剰濾過のみを介して働くのだけではなく、Advanced Glycation End Productsを介した作用など多岐にわたると考えられるため、今後も引き続き糖尿病性腎症の成因におけるマクロファージの役割を検討していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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