• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

抗TCRのαβ抗体を用いた免疫寛容の臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 12770653
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関群馬大学 (2001)
九州大学 (2000)

研究代表者

野本 健一  群馬大学, 医学部, 助手 (50315090)

研究分担者 桑野 博行  群馬大学, 医学部, 教授 (90186560)
研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード移植 / 免疫 / 抗原特異的 / 寛容 / 抗TCR-αβ抗体 / 免疫寛容 / 肝移植
研究概要

移植免疫学の究極の目標は、移植後持続的免疫抑制剤の投与を必要としない免疫寛容を成立させることにある。我々はマウスにおいて抗TCRαβ抗体を用いたfully-alloの組み合わせでも成立するシステムについて検討してきた。今回、導入初期のメカニズムの解析をおこなった。C57/B6マウスにfully-allo、Class Iのみ,Class IIのみClass I、IIのみ異なる組み合せのマウスの脾細胞1x105個、静注し、7日後のドナー抗原に対する反応性を検討した。脾細胞1x105個、静注したことにより、皮膚移植片生着延長効果が認められたのはClass Iのみ異なる組み合せの場合のみであった。fully-alloの組み合せで皮膚移植片生着延長効果は認められなかった。そこで、ドナーMls抗原特異的に反応するVβ6陽性細胞の動向について検討したところ、脾細胞1x105個、静注したことによりその数は減少はしていたのもの末梢血中に存在していた。こののこったMls抗原特異的に反応するVβ6陽性細胞のin vitroでの反応性を検討するためにanti-Vβ6-monoclonal抗体による刺激試験をおこなったところ、抗体刺激によるin vitroでの反応性は低下していたものの残存していた。以上のことより、脾細胞1x105個静注は特定の抗原に対する反応性を低下させる。その機序は抗原特異的に反応するVβ6陽性細胞の除去とアナジーがであった。しかしながら、移植抗原となりうるものはドナー細胞の表面には多種存在し、それらの抗原にたいする総和としてのfully-alloの組み合せにおける皮膚移植片生着延長効果は認められなかった。抗TCRαβ抗体を用いたシステムの導入初期に脾細胞1x105個静注するが、この機序も部分的に寛容誘導に寄与しているものと思われた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Nomoto, K.Kanou, H.Suzuki, T.Shimura, H.Kuwano: "Mechanisum of hyporesponsiveness caused by donor-specific transfusion to Allogeneic minor antigens"European Surgical Research. 33. 217-224 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi