• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

腫瘍細胞と血小板の直接接着による癌血行性転移促進メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 12770660
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

鈴木 慶一  慶應大, 医学部, 助手 (30296602)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード血小板 / 悪性腫瘍 / 浸潤・転移
研究概要

1)洗浄血小板を用いて膜表面に発現しているP-selectinを測定する.Thrombinにて活性化した血小板と活性化していない血小板を用意し,flow cytometerを用いてP-selectinの発現している血小板数countする.
2)凝血塊形成による腫瘍細胞の運動能及び血管外浸潤能に対する影響を検討する.腫瘍細胞のフィブロネクチンに対する運動能(chemotaxis)および浸潤能(chemoinvasion)をマトリゲルをコートしたトランスウェル・チャンバーを用いたアッセイで検討し,血小板の腫瘍細胞運動能・浸潤能に対する影響を評価する.
3)腫瘍細胞の浸潤能増加の原因として,Matrix Metaroplotease(MMP)の発現の有無を確認する.Gelatin Zymographyを用いて,各腫瘍細胞の培養上清にて,血小板の有無でのMMP発現の差を確認する.
4)3)の結果を踏まえ、検出されたMMPが目的とするMMPかをWestern blottingを用いて確認する.
5)各種抗血小板剤を用いて、2)のChemoinvasion assayを行い、実際に浸潤率が低下するかを検討する.
研究成果:
1)のP-selectin測定ではThrombin活性化した血小板では有意にP-selectinの発現を認めることができました.2)において,全ての腫瘍細胞で,活性化血小板を添加した腫瘍細胞は,有意に浸潤能が増加していることが確認できました.さらに,腫瘍細胞間でも浸潤能増加傾向に差があることができました.すなわち,BxPC-3,SW1990の2種のヒト膵癌株では,血小板を添加することによって,非常に強く浸潤能が増加する事がわかりました.3)では,BxPC-3,SW199,MIA PaCa-2,SU.86.86,Capan-2,AsPC-1で,血小板を添加することによってMMP-9の発現が増加することが確認できました.さらに4)ではWestern Blottingを用いてMMP-9であることを確認しております.
5)においてはEPA製剤、Cylostazolの2剤を用いた結果が最もよく浸潤能を抑制していることがわかりました.

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi