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c-erbB-2産物を分子標的としたHerceptinとRNaseによる新抗癌剤

研究課題

研究課題/領域番号 12770667
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮部 理香  慶應大, 医学部, 助手 (10306722)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードconjugate / 乳癌 / herceptin / Rvase / c-erbB-2産物
研究概要

Herceptinはc-erbB2産物を認識するヒト化モノクローナル抗体であり、免疫原性が低く副作用も少ないことが報告されており、米国では乳癌臨床例へも応用されている。しかし、herceptinのみではその効果は未だ満足すべきものではなく今回われわれはherceptinにRNA分解酵素であるRNaseを結合させることによりその効果を増強させることを試みた。今年度は、ロッシュより供与を受けたherceptinとわれわれの共同研究者である岡山大学工学部妹尾助教授により産生・精製されたRNaseにSPDPと3-iminothiolaneによりそれぞれにSH基を導入したのち両者をS-S結合により結合させた。G-25でゲル濾過を行いconjugateとそれぞれの単体を分離・精製した。その後、フィルターにて滅菌して実験に供した。殺細胞効果の検討には乳癌細胞株でc-erbB2過剰発現しているSK-BR-3、MDA-MB-361、低発現株MCF-7等を使用した。効果の判定はMTTアッセイ法にて行った。プレートに培養細胞を一定量散布し3日後に、conjugate、RNaseまたはherceptin単独、RNaseとhercepttin両者の混合物を添加し、その殺細胞効果を測定した。3種類の乳癌細胞株いずれでもconjugateにより殺細胞効果が認められた。SK-BR-3に関しては種々の条件で実験を行った結果、Herceptin単独もしくはRNaseとの共培養でも殺細胞効果は認められたが、conjugateで最も強力であり、RNase単独では全く殺細胞効果は認められなかった。以上、RNaseがherceptinの効果増強に有用であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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