研究概要 |
1)FR-167653の定量的効果判定 昨年2月の第31回日本心臓血管外科学会学術総会にて発表した,FR-167653の術後内膜肥厚に対する定量的判定結果を日本心臓血管外科学会誌に投稿した。査読審査の結果,昨年10月に採用決定した(11研究発表参照,採用通知および抄録添付)。 2)最適投与時期・投与量の決定 FR-167653 2.0μg/gを術直前に腹腔内単回投与した群(単回群),術直前および術後2週目にそれぞれ同量を腹腔内投与した群(2回群),倍量の4.0μg/gを術直前に腹腔内投与した群(倍量群)の術後4週の静脈グラフトの内膜断面積を比較検討した。その結果は単回群が0.16±0.06mm^2,2回群が0.25±0.02mm^2,倍量群が0.05±0.02mm^2(p<0.001)であった(11研究発表参照,今年2月の第32回日本心臓血管外科学会学術総会にて一部発表,抄録添付)。 3)mRNAレベルにおけるTNF-α産生阻害 上記の結果をもとに静脈グラフトのTNF-α mRNAの発現を,半定量RT-PCR法により測定したが,今年2月現在発表できる結果は得られなかった。
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