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キラーT細胞によって認識される新規肺癌拒絶抗原遺伝子の同定とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 12770740
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関久留米大学

研究代表者

河野 光一郎  久留米大, 医学部, 助手 (10320160)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードCTL / ペプチド / 癌拒絶抗原 / 肺癌
研究概要

肺腺癌患者腫瘍浸潤リンパ球から樹立したHLA-A24拘束性CTL(GK-CTL)によって認識される癌拒絶抗原Adenocarcinoma antigen recognized by T cells-4(ART-4)の解析を行った。Northern blottingによりART-4遺伝子の全長は、約1.8Kbpと推測された。また、mRNAレベルでは、癌細胞のみならず正常組織にも普遍的に発現していた。膀胱癌細胞株cDNA libraryを用いてcolony hybridizationを行い、全長1,733bpのART-4遺伝子を同定した。ART-4蛋白は412アミノ酸からなり、分子量は46KDaと推測された。ART-4の融合蛋白をウサギに免疫しポリクローナル抗体を作製し、これを用いてWestern blottingを行った。ART-4蛋白の分子量は46KDaであった。また、蛋白レベルでは、T細胞白血病細胞を除き大多数の癌細胞、組織に発現していたが、精巣、胎盤、胎児肝を除き正常組織には発現していなかった。ART-4蛋白からHLA-A24 binding motifにあう8-11アミノ酸からなるペプチドを合成した。この蛋白の13-20番目、75-84番目に位置する二つのペプチドがCTLによって認識された。限界希釈法にてGK-CTLクローンを得て、これらのペプチドをパルスしたHLA-A2402安定形質転換細胞株C1R-A2402に反応させIFN-γ産生能を指標としてART-4抗原ペプチド特異的CTLクローンを同定した。肺癌患者の末梢血をこれらのペプチドで刺激し、HLA-A2402陽性肺腺癌細胞株11-18およびART-4抗原ペプチドをパルスしたC1R-A2402に対する反応性をIFN-γ産生能および細胞傷害試験で検討しHLA-A24拘束性腫瘍特異的およびペプチド特異的CTLを誘導できることがわかった。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kouichiro Kawano: "Identification of a New Endoplasmic Reticulum-resident Protein Recognized by HLA-A24-restricted Tumor-infiltrating Lymphocytes of Lung Cancer"Cancer Research. 60. 3550-3558 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Shoko Tanaka: "Expression of Tumor-rejection Antigens in Gynecologic Cancers"Japanese Journal of Cancer Research. 91. 1177-1184 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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