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悪性脳腫瘍における細胞周期制御蛋白の発現

研究課題

研究課題/領域番号 12770749
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

中島 正之  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40283569)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード脳腫瘍 / 腫瘍抑制遺伝子 / Cip / Kip family / グリオーマ / p21 / p27 / p53
研究概要

他臓器腫瘍においては細胞周期制御蛋白であるCip/Kip family(p21、p27)に関する検討が行われているが、脳腫瘍においては十分には検討されていない。最近の研究で腫瘍抑制遺伝子のp53には変異がよく認められ、これが腫瘍化や再発に影響を持つことが知られている。
我々は脳腫瘍において増殖能とp27の発現が相反することを確認し、脳腫瘍の増殖にp27の低下が深く関わっていると推測している。今回の研究ではこれまでの研究の発展として、グリオーマ培養細胞を用いてp21、p27およびp53の発現をWestern blotting法により検討した。P53の変異によるCip/Kip family発現の相違を検討した。
1.wild type p53のcell lineにおいてはp53蛋白発現がみられるものではp21、p27の蛋白発現は低下しており、p53蛋白発現がみられないものでは逆にp21、p27の蛋白過剰発現が認められる。
2.p53変異のcell lineにおいてはp21蛋白は過剰に発現し、p27の蛋白発現は過剰発現を示すものと、逆に低下する2群に分かれた。
p21蛋白発現はp53を介した機構が関与するとされ、これまでの報告ではwild type p53のfunctionを持つ腫瘍ではp21の発現は増加すると考えられており、我々が得ている結果とは相反するものである。このことはp21がp53に変異が存在しても独立した他の因子により制御を受けていることを示唆するものである。細胞周期を制御する機構は単一ではなくCip/Kip family相互間の関与やcyclin量、ubiqutin-proteasome系での代謝過程などによる調節が大きな役割を果たしている可能性がある。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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