研究課題/領域番号 |
12770765
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
|
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
片山 正輝 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (00286494)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | dwarf rat / neuroendocrinology / ontogeny / hippocampus / brainstem / pituitary gland / hypothalamus / growth hormone secretagogue / growth hormone secretagogue receptor |
研究概要 |
Growth Hormone Secretagogue(GHS)の受容体は、主に、下垂体、視床下部に発現するが、海馬や脳幹にも発現することが報告されている。下垂体、視床下部ではGH-axisに関わる機能が明らかにされているが、他領域での発現と機能の関係は明らかではない。SDラット脳内諸領域におけるGHS-R mRNA発現量を、RNase protection assayにて測定すると、下垂体、視床下部に加え海馬にも比較的強い発現を認めた。また、中脳、橋、延髄では弱いが特異的な発現を認めた。大脳皮質、小脳では発現は認められなかった。次に、下垂体、視床下部、脳幹(中脳、橋、延髄)、および海馬について、各々個体の発達に伴うGHS-R mRNA発現量の推移を検討した。下垂体、視床下部では、共にE19で発現を認め徐々に発現量は増加した。下垂体では、P15に発現量は最大値を示しその後漸減した。視床下部では、生後に発現量は低下しP7に最低値を示すがその後その後徐々に増加した。脳幹では、E19で成体以上の発現を認め、出生直前に最大の発現量を呈した。生後はP7で成体と同程度まで低下しその後は変化が認められなかった。海馬では、胎生期には発現が認められず、出生後に発現、漸増した。以上の結果から、ラット脳内諸領域におけるGHS-R mRNA発現量は、1)脳内領域依存性である、2)下垂体では性成熟以前に最大値を示す、3)脳幹では胎生期に最大値を示し、生後は変化しない、4)海馬では胎生期には発現が認められないこと、が明らかとなった。
|