研究課題/領域番号 |
12770772
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
池本 秀康 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30278824)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | PKC阻害剤 / アポトーシス / グリオーマ / ミトコンドリア / Bax |
研究概要 |
PKC特異的阻害剤(カルホスチンC)によって誘導されるグリオーマ細胞のアポトーシスについて(特にそのミトコンドリアでの影響に関して)次の諸点を検討した。 1、ミトコンドリア内膜は、低分子に対する透過性が変わり、膜電位が急激に低下することがあり、これはPTポアーの開閉による。恒常的にPTポアーが開いていると細胞死となるが、免疫抑制薬シクロスポリンA、アデニンヌクレオチドトランスロケター阻害薬ボンクレキン酸はPTポアーを閉じさせる。グリオーマ細胞では、PKC特異的阻害剤誘導アポトーシスに対するシクロスポリンA、ボンクレキン酸の阻害効果はほとんど認められなかった。 2、フローサイトメトリー法を用いてカルホスチンC作用時に認められたミトコンドリアのtransmembrane potentialの低下に対するz-VAD.fmk、オリゴマイシンの阻害効果を調べたところ、オリゴマイシンは濃度依存的にtransmembrane potentialの低下を阻害したが、z-VAD.fmkは阻害しなかった。 3、カルホスチンC作用によりミトコンドリアのATP産生能低下を認めたが、オリゴマイシンはその低下を抑制した。
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