変形性股関節症、変形性膝関節症、大腿骨頚部骨折の手術時に、同意の得られた患者7例から大腿骨髄腔内から骨髄細胞を採取した。骨髄細胞採取後ただちに、I型コラーゲンでコーティングしたプラスチックプレートに細胞をまき、37℃、5%CO_2存在下で培養した。4点曲げ装置を用いて、培養細胞に力学的負荷を加え、アルカリフォスファターゼ陽性CFU-Fが増加するかを検討したが、明らかな差は認められなかった。培養液中のプロスタグランジンE_2と一酸化窒素は力学的負荷により増加する傾向が認められた。術前または術後にDXAによる骨塩定量を施行し、骨塩量と力学的負荷に対する反応性を比較したが、明らかな差は認められなかった。 今後さらに症例数を増やして検討する予定である。
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