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内分泌攪乱物質の卵巣局所における卵巣機能、特に排卵機構に対する作用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770892
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関北海道大学

研究代表者

三國 雅人  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (30270789)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード内分泌攪乱物質 / 卵巣 / 子宮重量 / 排卵 / 内分泌撹乱物質 / MIF / サイトカイン / エストラジオール
研究概要

エストロゲン様作用を持つと報告されているビスフェノールAと4-テトラ-オクチルフェノールの短期間大量暴露による子宮卵巣への影響を検討するためWisterラット(雌)ならびにS-Dラット(雌)の23日齢および24日齢にプラセボを投与した群(C群)、estradiol 10micro g/body/dayを投与した群(E群)、ビスフェノールA400mg/body/dayを投与した群(BPA群)、4-テトラ-オクチルフェノール400mg/body/dayを投与した群(OP群)の4群間での25日齢時の子宮重量、卵巣重量(いずれもwet weight)を比較した。子宮重量の平均はS-DラットでC群:56.9mg,E群:90.0mg,BPA群:74.2mg,OP群:80.9mg、WisterラットでC群:55.0mg,E群:87.4mg,BPA群:69.7mg,OP群:66.0mgであった。すなわち、上記投与量、投与期間で、ビスフェノールA、4-テトラ-オクチルフェノールともに、estradiolに比し弱いが、子宮重量増加作用があり、S-D,Wister両系統において同様の作用を示した。両側卵巣合計重量の平均はS-DラットでC群:30.6mg,E群:30.3mg,BPA群:31.0mg,OP群:25.0mg、WisterラットでC群:28.4mg,E群:30.0mg,BPA群:25.9mg,OP群:27.2mgであった。すなわち、ビスフェノールAも4-テトラ-オクチルフェノールもestradiolも上記投与法では卵巣重量を変化させなかった。
さらに、排卵に対する影響を検討するために、上記同様に薬剤投与されたWisterラットの25日齢目にFSH20IU/bodyを皮下注射、27日齢目にhCG20IU/bodyを腹腔内投与し、その22時間後に排卵数を算定し、子宮重量、卵巣重量を各群間で比較した。子宮重量はC群で25日零時に比し約2倍に増加したが他の群ではほとんど変化はなかった。両側卵巣合計重量は各群とも約10mgの増加が見られたが、各群間に有意差は観られなかった。排卵数の平均はC群:9.0/rat,E群:8.5/rat,,BPA群:0/rat,OP群:1.0/ratであった。すなわち、ビスフェノールAと4-テトラ-オクチルフェノールは子宮重量は増加させるが、その後のゴナドトロピン刺激に対する卵巣の感受性を抑制する(少なくとも排卵数に関して)可能性が示唆された。
血中ホルモン濃度、その他のfactorの変動等は今後解析する。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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