• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

アンチセンス法を用いた絨毛癌の遺伝子治療に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770913
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関神戸大学

研究代表者

佐藤 朝臣  神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (90314484)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード絨毛癌 / ヒト絨毛性ゴナドトロピン / 遺伝子治療
研究概要

絨毛癌細胞はhCGを過剰に分泌しており、一方で細胞表面にはhCG受容体が発現していることから、過剰に産生されるhCGを介したautocrine/paracrine機構と腫瘍の自己増殖機構との関連性が示唆される。そこで本研究では絨毛癌細胞において、hCGのβサブユニツト産生をアンチセンス法にて抑制することで,hCGをシグナルとしたautocrine/paracrine機構を阻害し絨毛癌細胞の増殖を抑制することを試みた。
まずRT-PCR法によりhCGβcDNAを作成した。この遺伝子断片を3'-5'方向に転写されるように発現ベクターpcDNA3.1に挿入し,プラスミドpcDNA3.1 rCGβを作成,絨毛癌細胞株JArに形質導入した(reverse transfection)。geneticin耐性をselection markerとしてクローン化を行ったところ,hCGβ発現量の異なる種々のクローンが得られ,本手法によりhCGβ発現が抑制されることが示された。次に各クローン毎に,PCNA発現を指標として細胞増殖能を,TUNEL法を指標としてアポトーシス誘導能について検討行った。遺伝子導入によりhCGβ発現の低下したクローンにおいては,遺伝子未導入のJArあるいはpcDNA3.1のみ導入したJAr(rCGβ非導入)と比較してPCNA発現が低下し,TUNELを指標としたアポトーシス発現が高まることが示された。さらに,MTT法により培養経過中の生存細胞数の推移について検討すると,hCGβ発現の低下したクローンにおいては,培養開始後4日以降,遺伝子非導入のJArあるいはpcDNA3.1のみ導入したJAr(rCGβ非導入)と比較し生存細胞数は有意に減少した。
以上の結果より,絨毛癌細胞株JArにおいて,hCGβ発現が細胞の増殖,アポトーシスに密接に関与している可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 佐藤朝臣: "新女性医学体系22 正常妊娠 (タンパク系ホルモン)"中山書店. 406 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤朝臣: "胎盤で産生されるペプチドホルモン"産科と婦人科. 67,12. 1738-1746 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 丸尾猛: "新女性医学大系37 絨毛性疾患"武谷雄二 編 中山書店. 57-71 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 丸尾猛: "新女性医学大系37 絨毛性疾患"武谷雄二 編 中山書店. 72-81 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi