研究課題/領域番号 |
12770922
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
安里 剛 琉球大学, 医学部, 助手 (40253950)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / HPV / PCR / 沖縄 / 検診 / 子宮頚癌 |
研究概要 |
申請者は沖縄県の子宮頸癌患者を対象にPCRによるHPVの検出と型判別を行い、高齢頸癌患者ではハイリスク型のHPVが若年患者に比較して少ないことを見出していた。沖縄の高齢者の頸癌発症に繋がるHPVを同定する目的で、平成12年度の本研究では、HPVのL1遺伝子をPCRにより擦過細胞DNAから増幅したのち、直接シークエンス解析により型判別を行うプロトコールを確立した。13年度はこのプロトコールに従いシークエンス解析を行った。病理所見の明確な288例のシークエンス解析の結果、感染HPVの型は、16、18、31、33、35、39、45、51、52、53、56、58、59、66、67、70、72、73、82、84型の各型のプロトタイプやそのバリアント、及び未知の型3種(X1、X2、X3)に及ぶ広範なものであった。60歳以上の高齢群(n=91)と60歳未満の若年群(n=197)に分けると、16、18型の陽性率は若年群が5倍以上高い結果となった(n=144、うち若年群が120症例)。また若年群と高齢群とで比較すると、33、35、52、56、58型及びそれらのバリアントの陽性率は高齢群が2倍程度高かった。これまでに、約10000例についてHPV判定を済ませており、引き続き頸癌症例300、頸部異形成症例200、健常例500のHPV陽性検体を対象にシークエンスを行っている。これらの解析の結果、健常、異形成、癌に及ぶ広範なHPV感染データベースを作ることが出来ると考えている。
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