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16SrDNA検出による羊水細菌感染の診断とサイトカイン、抗菌物質の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12770928
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関北里大学

研究代表者

荒井 忠士  北里大学, 医学部, 助手 (20276075)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード切迫早産 / 16Sr-DNA / 羊水中細胞感染 / 絨毛羊膜炎 / IL6 / IL8 / TNFa / 混合感染 / 16SrDNA / 羊水 / サイトカイン / PCR / Universal primer / DNAシークエンス / 子宮内感染
研究概要

tocolysis index score4点以上で入院し、子宮収縮抑制剤を投与した未破水の切迫早産89例で経腹的羊水穿刺を行って得られた羊水からサイトカイン測定と16SrDNA検出を行った。
16SrDNA陽性は24例、27%、陰性は65例、73%であった。シークエンスにより同定された細菌は、Ureaplasma urealyticumが最も頻度が多く18例54%、ついでStaphylococcus agalactiaeが4例11%、Staphylococcus3例、Bacteroidesu fragilis2例、Propionibacterium acnes2例などであった。
当教室で報告した未破水例での胎児感染予測に関する各種炎症パラメーターは、羊水中IL6濃度6ng/ml以上、IL8濃度8ng/ml以上で最も良好な成績であったため、その値と今回の結果を比較した。IL6濃度は、陽性30検体のうち21検体が6ng/ml以上で、陰性検体では1検体以外は6ng/ml未満であった。IL8濃度は陽性30検体のうち19検体が8n/gml以上で、陰性検体ではすべて8ng/ml未満であった。また羊水中IL1β濃度は陽性検体では陰性検体に比べ濃度上昇を認めるものの測定感度以下の検体も多く認められたが、陰性検体では最高値でも63pg/mlと低値を示していた。
今回、対象とした切迫早産例で約3割が混合感染をしており、細菌同定にはサブクローニングをする必要があり、細菌同定まで約3〜4日を必要とし迅速診断としての限界を示した。ただし残りの7割ではサブクローニングを必要とせず、約1日で細菌同定が可能であることや混合感染例でもサイトカインを同時に測定することによって臨床的に児娩出を早急に行わなければならない状況かどうかの判断は可能であり、有用な検査法と思われた。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 荒井 忠士: "16SrDNA検出による羊水中細胞感染迅速診断の有効性と限界"日本産科婦人科学会雑誌. 53・2. 368 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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