研究課題/領域番号 |
12770936
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
鈴木 治 国立感染症研究所, 獣医科学部, 主任研究官 (70235935)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | マウス / 卵子体外成熟 / 卵子発生能獲得 / アポトーシス / Differential Display |
研究概要 |
卵子形成時には胚発生能が獲得されるが、卵子成熟培養系の向上にはその獲得機構の解明は非常に重要な課題である。既にBDF1雌マウス17日齢由来卵子と24日齢由来卵子を体外成熟させ、体外受精、体外培養を行なうと胚発生能(具体的には胚盤胞形成能)に有意な差があることを見いだしている。そこで、この発生能の差異を利用して、卵子形成時における胚発生能関連遺伝子の検索を行なった。17および24日齢のBDF1雌マウス16匹ずつより得られた体外成熟卵子(それぞれ、538個と531個)より得たRNAからcDNAライブラリを作成し、遺伝子発現パターンの違いをDifferential display法により調べた。17日齢由来卵子と24日齢由来卵子との間でPCRによる増殖量に差があるPCR産物58個を単離し、サンガー法によってPCR産物のDNA配列を直接決定出来たものは15個であった(現在も配列決定を継続中)。その内、既知の配列は8個で、残りは未報告、もしくは未同定配列(配列は決定されているが遺伝子の性質は未知)であった。卵子で発現することが知られているGDF-9のほか、増殖因子のHDGF、細胞分裂関連遺伝子のEg5等が見られた。ただし、現時点では候補を見いだしたに過ぎず、これらの遺伝子が真の差異発現遺伝子かどうかは、今後ノーザン解析やReal-Time PCR等により、正確に定量する必要がある。 前年度報告したようにBDF1においてはB6SJLF1に比べ胚発生時のアポトーシスの関与は現れにくいと思われるが、BDF1卵子においてアポトーシス時に働くcaspaseの基質となりうるdynein light chain遺伝子の差異発現が検出され、卵胞成熟にアポトーシス関連遺伝子の発現が関与する可能性が示された点は非常に興味深いと思われる。
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