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内リンパ水腫耳における歪成分耳音響放射の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12770945
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関筑波大学

研究代表者

大久保 英樹  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (90302413)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード内リンパ水腫 / 耳音響放射 / メニエール病 / イソソルビド / DPOAE
研究概要

メニエール病の病態とされる内リンパ水腫を動物において作製し,その歪成分耳音響放射(DPOAE)を測定することによって同疾患におけるDPOAEの臨床応用について主として検討し,またDPOAEの発生に深くかかわっている蝸牛外有毛細胞の虚血再灌流障害を軽減させる薬剤についてもあわせて検討した。
実験動物としてPreyer反射陽性のハートレー系白色モルモットを用いた。まず、内リンパ水腫を手術により作製する前の左耳DPOAEの音圧レベルを測定した。次に内リンパ嚢を全身麻酔下に閉塞し、その2週後のDPOAEレベルを測定したところ、有意に術前と比較して低下していた。そこで、浸透圧利尿剤であるイソソルビド(2ml/kg/day)を2週間連日経口投与し、再度DPOAEのレベルを測定したところ回復傾向が認められた。また骨胞を開放して蝸牛内リンパ電位(EP)を測定すると,イソソルビドを投与した群のEPは投与しない群よりも有意に高い値を示した。さらに聴覚閾値と考えられている蝸牛神経複合活動電位をイソソルビド投与群と非投与群間で比較ずると,投与群で有意に低値を示し,イソソルビド投与は内リンパ嚢閉塞による聴覚の低下を軽減する働きがあることが認められた。今後論文として発表する予定である。
また,DPOAEが蝸牛虚血後の再灌流によって低下することから外有毛細胞の障害があり,それを軽減させる物質として鉄イオンキレート剤やNO合成阻害薬が有効であったことを報告した。

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tabuchi K., Okubo H. et al.: "Protection of outer hair cells from reperfusion injury by an iron cherator and a nitric oxide synthase inhibitor in the guinea pig cochlea"Neurosciense Letters. 307. 29-32 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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