研究課題/領域番号 |
12770954
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
橋本 茂久 新潟大, 医学部附属病院, 助手 (80313542)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 癒着性中耳炎 / 真珠腫性中耳炎 / 手術治療 / bone pate plate / 乳突腔充填 |
研究概要 |
本研究の目的は、難治性中耳炎と言われる癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎の手術に際して、骨削開時の骨粉を板状としたもの、いわゆるbone pate plateを外耳道再建や充填乳突腔の充填することで、中耳腔を正常に近い形態にもどし、中耳炎の再発を予防することができるかということである。実際の臨床症例において、難治性中耳炎に対する今までの手術方法では、術後数%に再発を認めてきた。今回はよりヒトに類似した構造を持つブタにおいて中耳炎モデルを作成し、実際の手術手技と同様に治療した後経過観察を行うこととした。 本年度は、ブタの左鼓室内に10%水酸化ナトリウムを注入し、炎症を惹起させ、中耳炎モデルを作成した。その後頬骨弓より骨粉を採取、骨粉を固定しbone pate plateを形成した。次に外切開にて左含気蜂巣を削開し、中耳骨胞を開放、購入した光源装置CLV-U40Dを使用し、内視鏡下に骨胞内の削開腔にbone pate plateを充填し、中耳炎の再発の有無ついて観察することとし、処置後1、3カ月で断頭、内視鏡下に鼓膜を観察し、再発の有無と組織学的変化ついて検討した。1例にのみ感染が生じ、作成したbone pate plateが消失していた。しかしその他は内視鏡下に再発を認めていなかった。組織学的には症例により作成したbone pate plateが骨組織を再形成しているものから線維組織に置き換わっているものまでとやや異なるため、症例を増やしてさらに検討していく予定である。
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