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人工内耳装用者における聴覚高次機能の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12770981
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

新谷 朋子  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10244352)

研究期間 (年度) 2000 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード人工内耳 / SPECT / SPM / 聴覚高次機能 / ART
研究概要

1)成人高度感音性難聴で人工内耳(コクレア,クラリオンーS)を装用している症例19例に対して無音状熊と語音刺激時(平易な文章を20分間連続聴取)の脳血流画像をSPECTにて作成した.核種は^<123>I-IMPで,SPM (Statistical parametric mapping)で画像解析を行った.術後聴取能や失聴期間と脳の賦活部位との関連では,全例で無音時と音刺激下での脳血流量を比較すると右脳の聴覚連合野のみに賦活が見られたが,子音聴取良好群のみでは左右の聴覚連合野の賦活がみられた.
2)刺激時と無音時の脳血流分布の差分画像をART (Automatic Registration Tool)でCT上の同一レベルに投影するとSPMと同様に左側頭葉の一次聴覚野付近に賦活領域が認められた。ARTはCT・MRIにSPECT画像を位置あわせして重ねるもので,個々人にあったより正確な解剖学的位置情報が得られた.
3)左右聴覚連合野の賦活の有無で検討すると両側ともに賦活がみられた群では平均失聴期間が長く,平均聴取能が低かった.反対に左脳の聴覚連合野にも賦活がみられた群では平均失聴期間が短く平均母音・子音の聴取能が良好という傾向があった.人工内耳術後の語音聴取能を規定する因子として失聴期間が関与しており,術後聴取能と聴覚野の賦活が強く関連していることがわかった.
4)人工内耳を介した語音刺激は非生理的で言語の情報量が少ないにも関わらず聴覚野の良好な賦活を引き起こす症例があることがSPECTを用いた画像で確認された.

報告書

(2件)
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 新谷朋子, 氷見微夫, 岡崎聡子, 緒方悦子, 縫郁美, 本間朝, 小西正訓, 高橋正昭, 中川原譲二: "ミトコンドリア脳筋症例に対する人工内耳"耳鼻咽喉科展望. (発表予定).

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 中川原譲二,新谷朋子,氷見徹夫,中村博彦: "脳血流SPECTの最新の画像解析とその臨床的意義"脳神経外科ジャーナル. 9巻・7号. 483-489 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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